胃粘膜防御因子増強薬(PG製剤):サイトテック

前回までは、攻撃因子抑制薬である酸分泌抑制薬について触れてきましたが、今回からは、胃粘膜防御因子増強薬についてまとめます。まずはプロスタグランジン製剤(PG製剤)である、サイトテック(ミソプロストール)からです。

 

◆ポイント◆

①PGE1誘導体であり、PGを増加させることで、胃粘膜の防御因子を増強する。

②適応は、NSAIDSの長期投与時に見られる胃・十二指腸潰瘍である。

③妊婦には禁忌である。

 

①PGE1誘導体であり、PGを増加させることで、胃粘膜の防御因子を増強する。

プロスタグランジン(PG)は、細胞膜リン脂質から生成される生理活性物質です。PGE1は消化管粘膜の保護に関わるPGのサブタイプのうちの一つですが、PGE1誘導体であるサイトテックは、PG受容体に作用することで、①胃粘膜血流の増加、②胃の粘液分泌促進、③胃酸分泌抑制などの作用を示し、胃粘膜を保護します。

 

②適応は、NSAIDSの長期投与時に見られる胃・十二指腸潰瘍である。

サイトテックは、NSAIDSの長期投与に伴う胃及び十二指腸潰瘍に対する適応が承認された初めてのお薬です。添付文書に以下の記載があります。

「本剤は原則として非ステロイド性消炎鎮痛剤を3ヵ月以上長期投与する必要がある関節炎患者等の胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の 治療にのみ用いること。」

 

③妊婦には禁忌である。

サイトテックは、子宮収縮作用があり、流産の危険性や子宮出血の可能性があるため、妊婦には禁忌です。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。