機能性ディスペプシア(FD)治療薬①:アコファイド

今回は、機能性ディスペプシア(FD)とその治療薬であるアコファイド(アコチアミド)についてです。


機能性ディスペプシア(FD:functional dyspepsia)は、内視鏡などの検査で症状の原因となる器質的疾患等を認めないにもかかわらず、4つの症状(食後のもたれ感や早期満腹感、みぞおちの痛み、灼熱感)などの上腹部を中心とする症状が持続する疾患です。機能性ディスペプシアはストレスと関連がありますが、明確な関連は不明ですが、患者の中には、症状の再発と消失を長期間繰り返す場合もあります。

 

アコファイドは世界で初めて機能性ディスペプシア(FD) の適応を取得した消化管運動機能改善薬です。

 

◆ポイント◆

コリンエステラーゼ阻害薬であり、消化管運動を促進させる。

②食前に服用する。

③心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は確認されていない。

 

コリンエステラーゼ阻害薬であり、消化管運動を促進させる。

アコファイドはアセチルコリンエステラーゼ(AChE)を阻害し、副交感神経から遊離されるアセチルコリンACh)の分解を抑えます。その結果、機能性ディスペプシアの原因となる低下した胃運動及び胃排出能を改善します。

 

②食前に服用する。

アコファイドは食前服用に設定されていますが、以下のデータがあるからです。

「健康成人男性に空腹時、食前又は食後に経口投与したとき、Cmaxは食前投与で最も高く、空腹時投与に比べ62.7%上昇し た。また、食後投与のCmaxは食前投与の59.6%であった。」

食後投与は食前投与の4割も落ちてしまうので、食前投与に設定されました。

 

③心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は確認されていない。

有効性が確認されているのは、機能性ディスペプシアのうち胃もたれや膨満感を主症状とする食後愁訴症候群(PDS)に対してです。胃痛や胸やけを主とする心窩部痛や灼熱感等の心窩部痛症候群(EPS)に対する有効性は確認されていません。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。