【これだけは抑えておきたい】大腸刺激性下剤①:プルゼニド、センナ、アローゼン、アジャストA
基本情報
アントラキノン誘導体製剤は、主に以下の4つが販売され使用されています。
・センナ
・アジャストA
これらを服用すると、大腸に至って、腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸を刺激して、蠕動運動を亢進させます。
就寝前服用が多い。
個人によっても異なりますが、就寝前に服用することが効果的であると言われています。プルゼニドのIFにこのような記載があります。
「プルゼニド錠 12 mgは服用後 8~10 時間で大腸の蠕動運動を亢進して便通をもたらすため、就寝時に服用すると起床後に効果が得られる。」
翌朝にスッキリ出したいという為ですね。
妊婦には原則禁忌である。
便秘の傾向をもつ婦人が妊娠すると、妊娠による腸管の圧迫によりさらに便通が不規則になると言われています。妊娠初期においてはつわりの症状を悪化させ妊娠末期では下部腸管にさらに強い圧迫をあたえるため、やむを得ず下剤を投与することがあるのでアントラキノン系誘導体の下剤の使用は原則禁忌となっています。
若い女性は特に便秘の方が多いので、処方には注意が必要です。
大腸黒皮症になる可能性がある。
アントラキノン系の刺激性下剤を長期間服用し続けると、大腸黒皮症(大腸メラノーシス)になる可能性があります。大腸黒皮症とは、刺激性下剤の服用により、大腸粘膜に色素沈着が起こり黒ずんでしまうことで、下剤を中止することで治ります。ただ治るまで中止後約1年と時間がかかり、また症状が出ている時は更に便秘が悪化することがあります。したがって、常用せず、困った時だけ使用するのが正しい方法です。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
ver2. 2020.2
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