【これだけは抑えておきたい】止瀉薬:ブスコパン、ロペミン

 

安易に止瀉薬を用いない。

下痢は、まずは原因が何かを鑑別することが大切です。特に食中毒等の感染症の場合は、原因菌を早く体の外に出さないといけないため、止瀉薬は用いず、出し切らなければなりません。他には、対処療法としては、輸液や消化の良いものを食べるなどを行います。

 

ブスコパンは抗コリン薬であり、M3受容体を遮断する。

ブスコパン(ブチルスコポラミン)は、抗コリン薬であり、腸管のムスカリンM3受容体を遮断して、腸管の運動を抑えて、下痢を改善します。ただ、抗コリン薬であり、前立腺肥大症や緑内障の方には禁忌であり使用できません。

 

ロペミンオピオイドμ受容体に作用して、消化管運動を抑制する。

ロペミン(ロペラミド)は腸管のオピオイドμ受容体に作用して、アセチルコリンの神経終末からの遊離を抑え、下痢を改善します。ただ、主な副作用として、腹部膨満感が起こりやすいと言われており、イレウスや巨大結腸等にも注意が必要です。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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