【これだけは抑えておきたい】過敏性腸症候群治療薬:ポリフル、コロネル
- 基本情報
- 過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)における、下痢・便秘、消化器症状に改善作用を示す。
- 消化管から吸収されない。
- 症状の改善が認められない場合、長期にわたって漫然と使用しない(通常2週間)。
基本情報
一般名:ポリカルボフィルカルシウム
効能・効果:過敏性腸症候群における便通異常(下痢、便秘)及び消化器症状
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)における、下痢・便秘、消化器症状に改善作用を示す。
ポリカルボフィルは、胃内の酸性条件下でカルシウムが脱離した後、小腸や大腸の中性条件下では多量の水を吸収して膨潤・ゲル化するという特徴を持ちます。このため、下痢状態の時には、増加した水分を吸水しゲル化することにより、腸管内の輸送を抑制するとともに、便中水分量の増加を抑制して下痢を改善します。また、便秘状態の時には、消化管内で水分を吸水・保持して、便中水分量を改善するとともに、膨潤して腸管を刺激することにより遅延した消化管内容物の輸送を改善し、便秘を改善します。
過敏性腸症候群の患者は、下痢と便秘を繰り返すことが多く、どちらにも効果があるポリカルボフィルは非常に有用で、第一選択薬となります。
消化管から吸収されない。
ポリカルボフィルは高分子化合物であり、消化管から吸収されることはありません。
症状の改善が認められない場合、長期にわたって漫然と使用しない(通常2週間)。
ポリフルは漫然と処方されているケースもありますが、基本的には上記のように添付文書に通常は2週間までにとどめるよう言われております。
~参考文献~
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
ver2. 2020.2
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