【これだけは抑えておきたい】過敏性腸症候群治療薬:セレキノン

 

基本情報

製品名:セレキノン錠、細粒

一般名:トリメブチンマレイン酸

効能・効果:

 ・慢性胃炎における消化器症状(腹部疼痛、悪心、嘔気、腹部膨満感)

 ・過敏性腸症候群

 

生理的な消化管運動を誘発し、大腸運動を正常化する。

セレキノンは、運動亢進状態にある腸管では、副交感神経終末にあるオピオイド受容体に作用して、アセチルコリン遊離を抑制し,消化管運動を抑制します。また、運動低下状態にある腸管では、交感神経終末に作用してノルアドレナリン遊離を抑制し、副交感神経終末からのアセチルコリン遊離が増加し、消化管運動を亢進します。

 

錠剤と細粒の2種類がある。

セレキノンは剤形として錠剤と細粒の2種類があり、適切な剤形の選択が可能です。

 

慢性胃炎における消化器症状(腹部疼痛、悪心、噯気、 腹部膨満感) にも効能効果がある。

セレキノンは過敏性腸症候群だけではなく、慢性胃炎における消化器症状にも適応があり使用が可能です。

用量としても、慢性胃炎の場合は成人1日量300mg、過敏性腸症候群に用いる場合は成人1日量300-600mgと違いがあります。

 

~参考文献~

・セレキノン添付文書

・セレキノンインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2017.11

ver1. 2020.2

 

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