【これだけは抑えておきたい】炎症性腸疾患治療薬:共通項
炎症性腸疾患にはクローン病や潰瘍性大腸炎などがある。
炎症性腸疾患とは、大腸等の粘膜に炎症や潰瘍を引き起こす疾患であり、代表的なものとしては、クローン病や潰瘍性大腸炎があります。クローン病は若年者に多くみられ、再発と寛解を繰り返して徐々に症状が進行して、様々な合併症が生じる事もある疾患であり、現在は完治する治療法はありません。潰瘍性大腸炎もクローン病とほぼ同じですが、潰瘍性大腸炎は主に大腸粘膜に限られますが、クローン病は全身の消化管で発生し得る病気です。
クローン病は栄養療法も行う。
クローン病や潰瘍性大腸炎は上記でも述べましたが、根治療法はありません。治療法としては薬物療法や栄養療法が中心ですが、通常は栄養療法はクローン病しか行いません。潰瘍性大腸炎は大腸が中心の疾患であり、栄養療法があまり期待できないからです。
薬物療法としては、5-ASA製剤、ステロイド、免疫抑制薬等がある。
クローン病や潰瘍性大腸炎の薬物療法は、軽症や中等症では5-ASA(5-アミノサリチル酸)製剤や経口ステロイドで治療します。重症になれば、ステロイド等の点滴静注、更に改善しない症状に対しては免疫抑制薬や抗TNF-α製剤を使用します。また、各論で触れていきます。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.12
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