マイコプラズマ肺炎

呼吸器疾患の一つである、マイコプラズマ肺炎について、簡潔にまとめています。

マイコプラズマ肺炎は私自身も以前に罹患してたいへんな目に遭いましたので、正しい知識を復習したいと思います。

 

ポイント

 

①非定型肺炎であり、若年者に多い。

マイコプラズマ肺炎は、肺炎の中でも、子供などの若年者に多く、非定型肺炎の一つです。子供が発症しやすいですが、大人でも罹る可能性はあります。過去は4年に1度に流行することから、「オリンピック肺炎」と呼ばれていました。現在は、そうでもないようです。

 

細胞壁がない。

マイコプラズマは他の細菌と異なり、細胞壁がありません。そのため、β‐ラクタム系の薬剤は無効であり、治療薬としてはマクロライド系やニューキノロン系抗菌薬が用いられます。

 

③白血球数は正常範囲であることが多い。

マイコプラズマ肺炎では、罹患した際の症状として、高熱や激しい咳が続きますが、白血球数は正常範囲であることが多いです。また、個人差もありますが、食欲もあまり落ちません。

  

---補足---

マクロライド耐性マイコプラズマ

マイコプラズマに対して、マクロライド系抗生物質を使用して治療する機会が増加して、マクロライド耐性マイコプラズマが以前から問題になっており、以下のように様々報告されています。

Macrolide-resistant Mycoplasma pneumoniae in adolescents with community-acquired pneumonia. BMC Infect Dis 2012; 12: 126

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

 

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ver.1 2017/12/16

ver.2 2019/02/11