過活動膀胱治療薬②:抗コリン薬

過活動膀胱治療薬、今回は抗コリン薬について1回でまとめます。

過活動膀胱治療薬で抗コリン薬は、以下のように数種類あります。

 

・ベシケア(ソリフェナシン)

バップフォー(プロピベリン)

・ウリトス、ステーブラ(イミダフェナシン)

ポラキス、ネオキシテープ(オキシブチニン)

・トビエース(フェソテロジン)

・デトルシトール(トルテロジン)

 

◆ポイント◆

①M3受容体を遮断して、膀胱の平滑筋収縮を抑制する。

②抗コリン作用による副作用に注意が必要である。

③経口剤だけでなく、貼付剤もある。

 

①M3受容体を遮断して、膀胱の平滑筋収縮を抑制する。

抗コリン薬は、膀胱のムスカリンM3受容体を遮断することにより、膀胱平滑筋収縮を抑制し、尿意切迫感や頻尿を改善します。

 

②抗コリン作用による副作用に注意が必要である。

抗コリン薬ですので、服用により、口渇や便秘、眼圧上昇、目のかすみ等が現れる可能性があります。また、元々排尿障害を有する高齢者等の患者では、排尿困難・尿閉等が更に悪化するおそれがあるので、禁忌等に設定されており注意が必要です。

 

③経口剤だけでなく、貼付剤もある。

抗コリン薬の治療薬は、錠剤やカプセル剤の経口剤がほとんどですが、最近は貼付剤である、ネオキシテープも販売されています。

ネオキシテープは経口剤に比べて、経皮吸収型製剤であり安定した血中濃度が維持されることから通常の経口剤と比較し、抗コリン性副作用が少ないと言われています。

ただ、貼付剤であるため、皮膚のかぶれなどに注意が必要であり、下腹部、腰部又は大腿部のいずれかに毎回場所を変更して貼付し、24時間毎に貼り替えます。

 

上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。