【これだけは抑えておきたい】高尿酸血症治療薬:フェブリク

 

基本情報

製品名:フェブリク

一般名:フェブキソスタット

効能・効果:

 ・痛風高尿酸血症

 ・癌化学療法に伴う高尿酸血症

 

 

1日1回投与の尿酸生合成阻害薬である。

フェブリクもザイロリック同様、キサンチンオキシダーゼ阻害薬で、尿酸の生合成を阻害して、高尿酸血症を改善します。

ただし、ザイロリックが1日2-3回服用に対して、フェブリクは1日1回の服用です。

フェブリクは規格としては、10mg、20mg、40mgの3剤あります。通常成人には、1日1回10mgでスタートし、経過観察しながら適宜増減し、1日最大60mgまで投与可能です。

 

腎機能低下例においても、使用しやすい。

ザイロリックと異なり、フェブリクは軽度から中等度の腎機能低下例においても、通常用量で有効性と忍容性が示されています。ただ、重度の腎機能障害のある患者には使用経験がなく、慎重投与です。

 

化学療法に伴う高尿酸血症に使用可能になった。

癌化学療法で、がん細胞が急速かつ大量に崩壊すると、細胞内に蓄積されていた核酸等が大量に放出され、分解や代謝されて大量の尿酸が生じます。

そこで、尿酸生合成阻害薬であるフェブリクが、適応拡大になりました。

この目的で使用する場合は、通常、成人にはフェブリク60mgを1日1回服用します。

また、服用は、がん化学療法開始1~2日前から服用を開始し、臨床症状及び血中尿酸値をモニタリングしながら、化学療法開始5日目まで服用します。また、患者の状態に応じて、投与期間を適宜延長するよう注意喚起されています。

 

 

~参考文献~

・フェブリク添付文書

・フェブリクインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2018.3

ver2. 2020.2

 

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