経口セマグルチド投与はMACEのリスクを増加させず、全死亡を減少させた
PIONEER6試験。
経口セマグルチド投与はMACEのリスクをプラセボに比べて増加させず、全死亡は約50%減少した。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1901118
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◆背景
GLP1受容体作動薬の経口薬の試験。
◆対象・方法
・心血管リスクが高い2型糖尿病患者3183例を登録。
・うち2695例が50歳以上の心血管疾患または慢性腎臓病を有した。
・標準療法に経口セマグルチド追加群とプラセボ群に1:1にランダムに割り付け。
◆結果
・主要評価項目:主要心血管イベント(MACE:心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合)の初発までの期間。
MACE発現:プラセボ群(4.8%)に対し、経口セマグルチド群(3.8%)
HR 0.79(95%信頼区間 0.57-1.11、p<0.001)。
・全死亡
プラセボ群に比べて、経口セマグルチド群で約50%減少。
プラセボ群(2.8%)に対し、経口セマグルチド群(1.4%)
HR 0.51(95%信頼区間 0.31-0.84)。
・有害事象
消化管有害事象の発現率は、差はなく、大半は重篤なものではなかった。