【これだけは抑えておきたい】 気管支喘息治療薬:デュピクセント
- 基本情報
- 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。
- ヒト化抗IL- 4/13受容体モノクローナル抗体である。
- アトピー性皮膚炎にも使用可能である。
基本情報
製品名:デュピクセント
一般名:デュピルマブ(遺伝子組み換え)製剤
効能・効果:
・気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
・既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。
デュピクセントは、難治性の重症喘息患者に対して使用する皮下注射薬です。
デュピクセントは、中用量または高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に追加で投与します。
気管支喘息患者に対しては、成人及び12歳以上の小児に投与可能です。
ヒト化抗IL- 4/13受容体モノクローナル抗体である。
気管支喘息での気道炎症は、Type2炎症反応が考えられており、その中でサイトカインの一種であるIL-4、IL-5、IL-13などが関わっております。
デュピクセントは、IL-4およびIL-13受容体に結合することで、シグナルの伝達を阻害し、炎症反応を抑えて、喘息症状を改善します。
投与スケジュール
デュピクセントは、気管支喘息の場合、通常成人及び12歳以上の小児には、初回に600mgを皮下注射し、その後は1回300mgを2週間間隔で投与します。
また、自己注射も可能になりました。
アトピー性皮膚炎にも使用可能である。
デュピクセントは気管支喘息だけではなく、アトピー性皮膚炎にも使用可能です。外用剤の使用しても、改善しない場合に使用しますが、また別項でお話しします。
~参考文献~
・デュピクセント添付文書
・デュピクセントインタビューフォーム
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ver1. 2019.12
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