【薬の疑問】好酸球を減らしてもよい?

気管支喘息において、難治性の重症喘息の場合に、好酸球が関与していることがあり、好酸球をターゲットとして、好酸球を減らす治療が行われる場合があります。抗体製剤などです。ただ、好酸球を減らしても身体は本当に大丈夫でしょうか?

 

好酸球は白血球の一種であり、身体の免疫系に関与しております。白血球にはその他に、好中球や好塩基球があります。

好酸球がなくなると、理論上は寄生虫感染のリスク等が懸念されますが、他の免疫系が補いますし、適切に治療していればほとんど問題はないとは言われています。そもそも寄生虫感染のリスク自体がほとんど低いですが、万が一寄生虫に感染している場合は、まずはそちらの治療を優先します。

 

また気管支喘息の抗体製剤での治療で、好酸球が減少しますが、投与中止により、好酸球数は回復します。

 

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ver1. 2019.12