【これだけは抑えておきたい】インフルエンザ治療薬:ゾフルーザ

 

基本情報

製品名:ゾフルーザ

一般名:バロキサビル マルボキシル製剤

効能・効果:A型又はB型インフルエンザウイルス感染症

 

mRNA合成阻害薬である。

ゾフルーザは既存の治療薬と作用機序が異なります。

ゾフルーザはプロドラッグです。体内で速やかに加水分解され、活性体に変換されます。活性体は、A型及びB型インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害します。キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害することにより、インフルエンザウイルスのmRNA合成を阻害することにより、インフルエンザウイルスの増殖を抑制します。

 

年齢と体重によって用量を調節する。

ゾフルーザは錠剤と顆粒と、剤形が2種類あります。

以下のように年齢と体重によって、服用する量を調節しますが、いずれの場合も1回飲み切りです。

 

 ☞ゾフルーザの用法用量

  ・成人/12歳以上の小児で80kg以上⇒20mg錠4錠又は顆粒8包

  ・成人/12歳以上の小児で80kg未満⇒20mg錠2錠又は顆粒4包

       ・12歳未満の小児で40kg以上⇒20mg錠2錠又は顆粒4包

  ・12歳未満の小児で20kg以上40kg未満⇒20mg錠1錠又は顆粒2包

  ・12歳未満の小児で10kg以上20kg未満⇒10mg錠1錠

 

症状発現から2日以内に使用を開始する。

ゾフルーザをインフルエンザの治療に用いる場合、インフルエンザの症状が現れてから2日以内に使用を開始します。症状が現れてから、48時間以降に使用しても効果が期待できません。

 

異常行動について

インフルエンザ治療中の異常行動については、下記の記事に詳しく書いておりますので、ご参照ください。

okusuri-benkyo.hatenablog.com

 

~参考文献~

・ゾフルーザ添付文書

・ゾフルーザインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2020.1

 

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