【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:ダルメート、ドラール、ソメリン
基本情報
ベンゾジアゼピン系睡眠薬で、長時間型睡眠薬としては、以下の通りです。
・ダルメート(フルラゼパム)
・ドラール(クアゼパム)
・ソメリン(ハロキサゾラム)
半減期が30時間以上と長いため、中途覚醒等に使用する。
長時間型ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、半減期が30時間以上とかなり長いため、中途覚醒や熟眠障害等に使われます。ただし、中時間型睡眠薬の方が半減期が短いので使いやすいのが実情です。
ドラール(クアゼパム)は食物と禁忌。
ドラールの添付文書には「難溶性薬物である本剤は,胃内容物の残留によって吸収性が向上し、未変化体及びその代謝物の血漿中濃度が空腹時の2~3倍に高まることが報告されている。」とあり、「過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある。」として食物とは禁忌になっています。したがって、食後には服用せず、3時間程度はあけたほうがよいと考えられます。 また、ドラールはω1受容体に選択的に作用するため、転倒リスク等のリスクは軽減されると言われています。
持ち越し効果が起こりやすい。
上記でも述べておりますが、半減期が長いので、当然体内に薬が残っている時間が長く、翌日への持ち越し効果が起こりやすくなります。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.10
ver2. 2020.2
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