【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:デパス
基本情報
製品名:デパス
一般名:エチゾラム錠/細粒
効能・効果:
・神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・ 睡眠障害
・心身症(高血圧症,、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
・次の不安・緊張・抑うつおよび筋緊張:頸椎症,、腰痛症、筋収縮性頭痛
半減期が短く、短時間型である。
デパスは半減期が約6時間で、短時間型に分類されます。短時間型であるので、発作性の不安に対して頓用で使用できます。ただ、短時間型であるため、依存性は生じやすいです。
筋弛緩作用が強い。
デパスは筋弛緩作用が強い薬剤です。そのため、頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛における不安・緊張・抑うつ及び筋緊張に対して使われることがあります。
ただ、この場合は、通常、成人にはエチゾラムとして1日1.5mgを3回に分けて経口投与します。
筋弛緩作用が強いため、高齢者絵はふらつきや転倒になる可能性があり注意が必要です。
向精神薬の指定を受けた。
デパスは長らく、アモバンやリスミーとともに向精神薬の指定を受けていなかったのですが、以下の添付文書に記載のように、2016年から向精神薬の指定を受けました。そのため長期処方ができなくなりました。
「本剤は厚生労働省告示第365号(平成28年10月13日付)に基づき、1回30日分を限度として投薬する。」
※ちなみにリスミーは向精神薬の指定を受けず、依然として長期処方が可能であります。
~参考文献~
・デパス添付文書
・デパスインタビューフォーム
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.10
ver1. 2020.2
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