非ベンゾジアゼピン系抗不安薬①セディール

ベンゾジアゼピン系以外の抗不安薬として、タンドスピロン(セディール)、ヒドロキシジン(アタラックス)、SSRI等があります。SSRIは別項で触れるため、ここからは2回にわたって、タンドスピロンとヒドロキシジンについてまとめます。まずはタンドスピロン(セディール)から。

 

◆ポイント◆

①5-HT1A受容体刺激薬により、抗不安作用及び抗うつ作用を示す。

ベンゾジアゼピン抗不安薬のような、筋弛緩作用や抗痙攣作用は少ない。

③治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくい。

 

①5-HT1A受容体刺激薬により、抗不安作用及び抗うつ作用を示す。

セディールセロトニン神経系の5-HT1A受容体を選択的に刺激して、抗不安作用や抗うつ作用を示します。 セロトニン神経は、不安を抑制する方向に働いており、セディールはそこに作用します。

 

ベンゾジアゼピン抗不安薬のような、筋弛緩作用や抗痙攣作用は少ない。

薬理作用的に、ベンゾジアゼピン系とは異なるメカニズムなので、ベンゾジアゼピン抗不安薬でみられるような、筋弛緩作用や健忘作用や依存性は少ないと言われています。

 

③治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくい。

添付文書の重要な基本的注意に、以下の記載があります。 「神経症においては、罹病期間が長い(3年以上)例や重症例あるいは他剤(ベンゾジアゼピン系誘導体)での治療効果が不十分な例等の治療抵抗性の患者に対しては効果があらわれにくい。1日60mgを投与しても効果が認められないときは、漫然と投与することなく、中止すること。」 神経症における承認時までの臨床試験(後期第Ⅱ相試験)成績において、精神症状の程度が軽度ないし中等度、罹病期間が3年未満、前治療なしの各群においてそれぞれ用量反応性が認められ、一方、いわゆる治療抵抗性の症例では本剤の反応性が乏しいと考えられたため、治療抵抗性の指標として、臨床の場で客観的に判別しやすい罹病期間と治療歴について記載したとされています。 また、ベンゾジアゼピン系誘導体とは交差依存性がないため、ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ、症状が悪化することがあるので、前薬を中止する場合は徐々に減量する等注意するようにと注意喚起されています。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。