認知症治療薬(ChE阻害薬)①共通項

今回からは、認知症治療薬に入っていきます。 今後ますます高齢化社会になり、認知症患者は増えていくと予想されます。近年、認知症治療薬も続々と販売されています。 まずは、アルツハイマー認知症の代表的な薬であるコリンエステラーゼ阻害薬の共通項からまとめます。 現在は成分として、以下の3種類が本邦で販売されております。

・ドネペジル(アリセプト)

・ガランタミン(レミニール)

・リバスチグミン(リバスタッチ、イクセロン)

 

◆ポイント◆

コリンエステラーゼ(ChE)を阻害し、脳内のアセチルコリン(Ach)を増やすことで認知機能の低下の進行を抑制する。

②剤形が様々あり、患者が使用しやすい剤形を選ぶ。

③消化器症状、皮膚症状の副作用に注意する。

 

コリンエステラーゼ(ChE)を阻害し、脳内のアセチルコリン(Ach)を増やすことで認知機能の低下の進行を抑制する。

アルツハイマー認知症の患者の脳内では、記憶の形成に携わる神経伝達物質であるアセチルコリン(Ach)が減少しています。 コリンエステラーゼ阻害薬はAchを分解するアセチルコリンエステラーゼ(AchE)を阻害し、シグナル伝達が改善され、認知機能の低下の進行抑制と一時的な改善が得られます。

 

②剤形が様々あり、患者が使用しやすい剤形を選ぶ。

各論でも触れますが、成分としては3種類ですが、錠剤、OD錠、細粒、DS、液、貼付剤など様々です。細かな適応は異なりますが、3剤の間に臨床効果の違いはほとんどないとされており、患者が使用しやすい剤形を選ぶことが大切です。

 

③消化器症状、皮膚症状の副作用に注意する。

内服薬ではコリン作動薬であり、食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、また貼付剤では発疹、掻痒感等の皮膚症状が現れやすいので注意が必要です。また各論で触れていきます。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。