【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):パリエット
基本情報
製品名:パリエット錠
一般名:ラベプラゾールナトリウム製剤
効能・効果:
<パリエット錠5mg/10mg>
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、 Zollinger-Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
・下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
<パリエット錠20mg>
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、 Zollinger-Ellison症候群
主な代謝がCYPを介さないため、相互作用が少ない。
PPIは他の薬物と同様、CYPで主に代謝されます。ただ、パリエットは、他のPPIと比べて主な代謝反応がCYPを介さない還元反応であるので、比較的多剤との相互作用が少ないと言われています。これが、パリエットの他のPPIとの決定的な違いかと考えます。
ピロリ菌の除菌パック製剤として、パリエット含有のラベキュア、ラベファインがある。
パリエットを含むヘリコバクターピロリ除菌用3剤組み合わせパック製剤が以下の2種類販売されています。
・一次除菌用パック製剤:ラベキュア(パリエット+サワシリン+クラリス)
・二次除菌用パック製剤:ラベファイン(パリエット+サワシリン+フラジール)
錠剤の規格は5mg、10mg、20mgがある。
パリエットは錠剤の規格が3種類あり、5mg、10mg、20mgと揃っています。胃潰瘍等には10mgが主に使われますが、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制に対しては、通常成人には1日1回5mgで治療します。それで効果不十分の場合には1日1回10mgを投与することができます。
~参考文献~
・パリエット錠添付文書
・パリエット錠インタビューフォーム
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
ver2. 2020.1
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