【これだけは抑えておきたい】酸分泌抑制薬:H2受容体拮抗薬
基本情報
主なH2受容体拮抗薬は以下の通りです。
・ザンタック(ラニチジン)
・タガメット(シメチジン)
・プロテカジン(ラフチジン)
・アルタット(ロキサチジン)
H2受容体を遮断することで、胃酸分泌を抑制する。
H2受容体拮抗薬はH2ブロッカーとも呼ばれ、胃の壁細胞の基底膜側にあるヒスタミンH2受容体において、ヒスタミンと拮抗することで、胃酸分泌を抑制します。また、ペプシンの分泌の抑制作用も持ちます。
腎排泄型であり、腎機能低下時には注意が必要。
PPIは肝臓で代謝される薬が多いですが、H2受容体拮抗薬は腎排泄型が多く、腎機能低下時や透析時には注意が必要な薬が多くあります。
PPIが消化性潰瘍の第一選択薬だが、使用できない場合等に用いる。
PPIの項目でも触れましたが、PPIの方がより根元から胃酸分泌を抑えるので、H2受容体拮抗薬よりも作用が強力であり、消化性潰瘍の初期治療にはPPIが第一選択となります。そのため、PPIと異なり1日2回服用が多いです。ただ、PPIと異なり、H2受容体拮抗薬は投与制限がありません。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
ver2. 2020.1
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