【これだけは抑えておきたい】酸分泌抑制薬:抗コリン薬

 

基本情報

主な酸分泌抑制薬に分類される抗コリン薬は以下の通りです。

・ガストロゼピン(ピレンゼピン)

チアトン(チキジウム)

ブスコパン(ブチルスコポラミン)

・プロ・バンサイン(プロパンテリン)

・コリオパン(ブトロピウム)

・ダクチル(ピペリドレート)

 

ムスカリン受容体を遮断し、胃酸分泌を抑制する。

胃の治療に用いられる抗コリン薬は、胃の副交感神経に関わるムスカリン受容体を遮断することで、胃酸の分泌を抑制します。

 

 

ガストロゼピン(ピレンゼピン)は、M1受容体を選択的に遮断する。

ガストロゼピン(ピレンゼピン)は選択的ムスカリンM1受容体遮断薬で、副交感神経末端からのアセチルコリンの放出を抑え、胃酸分泌を抑制します。ガストロゼピン(ピレンゼピン)は、M2、M3受容体にはほとんど作用しないため、心臓や平滑筋等への副作用が起きにくい薬です。

 

 

ガストロゼピン(ピレンゼピン)以外の非選択的抗コリン薬は、鎮痙薬として使用されることが多い。

ガストロゼピン(ピレンゼピン)以外の非選択的抗コリン薬は、いろいろな所で、M2、M3受容体が存在するため、副作用がいろいろと発現しやすく、消化性潰瘍に用いられることはあまりありません。チアトンブスコパン、プロ・バンサイン、コリオパン、ダクチル等がありますが、平滑筋の過剰な収縮を抑えることから、腹痛や尿路結石、胆石症等に用いられることが多いです。

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2017.11

ver2. 2020.1

 

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