過活動膀胱治療薬④:スピロペント

過活動膀胱治療薬、最後はスピロペント(クレンブテロール)についてです。

 

◆ポイント◆

①β2受容体を刺激して、外尿道括約筋を収縮して、腹圧性尿失禁を改善する。

②1日2回朝晩に服用する。

③動悸や振戦等の副作用に注意する。

 

①β2受容体を刺激して、外尿道括約筋を収縮して、腹圧性尿失禁を改善する。

スピロペントはβ2刺激薬であり、気管支喘息や慢性気管支炎等にも使用されます。

ただ、スピロペントは尿道括約筋にも作用して、β2受容体を刺激して、腹圧性尿失禁を改善します。

 

1日2回朝晩に服用する。

スピロペントは、通常、成人には1回クレンブテロール塩酸塩として20μgを1日2回、朝及び夕に服用します。 年齢や症状により適宜増減しますが、60μg/日を上限とします。

 

③動悸や振戦等の副作用に注意する。

スピロペントは、β2刺激薬であり、その薬理作用から振戦や動悸等が起こる可能性があるので注意が必要です。

 

上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。