2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【これだけは抑えておきたい】認知症治療薬(ChE阻害薬):アリセプト

基本情報 剤形が豊富である。 適応は重症度に関係なく、高度のアルツハイマー型認知症にも使用できる。 1日1回服用である。 基本情報 製品名:アリセプト錠/D錠/細粒/DS/ゼリー 一般名:ドネペジル塩酸塩 効能・効果:アルツハイマー型認知症およびレビー小…

【これだけは抑えておきたい】認知症治療薬(ChE阻害薬):共通事項

はじめに コリンエステラーゼ(ChE)を阻害し、脳内のアセチルコリン(Ach)を増やすことで認知機能の低下の進行を抑制する。 剤形が様々あり、患者が使用しやすい剤形を選ぶ。 消化器症状、皮膚症状の副作用に注意する。 はじめに 抗認知症薬、コリンエステラー…

非ベンゾジアゼピン系抗不安薬②アタラックス

非ベンゾジアゼピン系抗不安薬、次はアタラックスです。 ◆ポイント◆ ①ヒスタミンH1受容体遮断作用により、抗不安作用を示す。 ②抗ヒスタミン作用、鎮痒作用に優れた効果を発揮する。 ③主な副作用は、眠気、倦怠感、口渇などである。 ①ヒスタミンH1受容体遮断…

【これだけは抑えておきたい】非ベンゾジアゼピン系抗不安薬:セディール

基本情報 5-HT1A受容体刺激薬により、抗不安作用及び抗うつ作用を示す。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬のような、筋弛緩作用や抗痙攣作用は少ない。 治療抵抗性の患者に対しては効果が現れにくい。 基本情報 製品名:セディール 一般名:タンドスピロンクエン…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:超長時間型抗不安薬

基本情報 いずれも半減期は100時間以上と長い。 メイラックスは錠剤と細粒の2種類がある。 基本情報 ベンゾジアゼピン系超長時間型抗不安薬は、以下の種類があります。 ・ロフラゼプ酸エチル(メイラックス) ・フルトプラゼパム(レスタス) いずれも半減期…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:長時間型抗不安薬

基本情報 いずれも半減期は24時間以上と長い。 セルシンは中時間型抗不安薬(ワイパックス、レキソタン等)に比べて、抗不安作用が弱い。 セルシンとHIVプロテアーゼ阻害薬、メンドンとリトナビルは併用禁忌である。 基本情報 ベンゾジアゼピン系の長時間型…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:レキソタン、セニラン

基本情報 レキソタンとセニランの2種類、販売されている。 半減期は中程度で、中時間型の薬剤である。 強力な抗不安作用で、強迫・恐怖症状にも有効である。 基本情報 製品名:レキソタン、セニラン 一般名:ブロマゼパム 効能・効果: ・神経症における不安…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:ワイパックス

基本情報 半減期は中程度で、中時間型の薬剤である。 代謝にはCYPが関与しない。 セルシン(ジアゼパム)より、抗不安作用が強い。 基本情報 製品名:ワイパックス 一般名:ロラゼパム錠 効能・効果: ・神経症における不安・緊張・抑うつ ・心身症(自律神経…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:コンスタン、ソラナックス

基本情報 コンスタンとソラナックスの2種類、販売されている。 半減期は中程度で、中時間型の薬剤である。 HIVプロテアーゼ阻害薬と併用禁忌。 基本情報 製品名:コンスタン、ソラナックス 一般名:アルプラゾラム錠 効能・効果: 心身症(胃・十二指腸潰瘍…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:リーゼ

基本情報 半減期が短く、短時間型である。 デパスに比べると筋弛緩作用は弱い。 抗不安作用も緩やかである。 基本情報 製品名:リーゼ錠/顆粒 一般名:クロチアゼパム錠/顆粒 効能・効果: ・心身症(消化器疾患、循環器疾患)における身体症候ならびに不安…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:デパス

基本情報 半減期が短く、短時間型である。 筋弛緩作用が強い。 向精神薬の指定を受けた。 基本情報 製品名:デパス 一般名:エチゾラム錠/細粒 効能・効果: ・神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・ 睡眠障害 ・うつ病における不安・緊張・睡眠…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:共通項

短時間型、中時間型、長時間型、超長時間型に分類される。 ベンゾジアゼピン受容体に結合し、抑制性のGABA系神経の機能を亢進させる ベンゾジアゼピン系睡眠薬と同様の副作用が出る可能性があることに注意する。 短時間型、中時間型、長時間型、超長時間型に…

【これだけは抑えておきたい】オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ

基本情報 オレキシン神経系の働きを遮断し、睡眠をもたらす。 CYP3Aを強く阻害する薬剤と併用禁忌。 悪夢等の副作用に注意。 基本情報 製品名:ベルソムラ 一般名:スボレキサント錠 効能・効果:不眠症 オレキシン神経系の働きを遮断し、睡眠をもたらす。 …

【これだけは抑えておきたい】メラトニン受容体作動薬:ロゼレム

基本情報 メラトニン受容体を刺激し、睡眠覚醒リズムを調節する睡眠薬である。 耐性や依存性、筋弛緩作用等の副作用が少ない。 高度な肝機能障害のある患者と、フルボキサミンを投与中の患者は禁忌である。 基本情報 製品名:ロゼレム 一般名:ラメルテオン…

【これだけは抑えておきたい】非ベンゾジアゼピン系睡眠薬:マイスリー、アモバン、ルネスタ

基本情報 ω1受容体の選択性が高く、転倒リスクが少ない。 マイスリー(ゾルピデム)は、統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症には使えない。 ルネスタ(エスゾピクロン)はアモバン(ゾピクロン)を光学分割したものである。 基本情報 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:ダルメート、ドラール、ソメリン

基本情報 半減期が30時間以上と長いため、中途覚醒等に使用する。 ドラール(クアゼパム)は食物と禁忌。 持ち越し効果が起こりやすい。 基本情報 ベンゾジアゼピン系睡眠薬で、長時間型睡眠薬としては、以下の通りです。 ・ダルメート(フルラゼパム) ・ド…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:ベンザリン、ネルボン、サイレース、ユーロジン

基本情報 短時間型よりも半減期が長いため、中途覚醒等に使用する。 ベンザリン・ネルボン・ユーロジンは散剤、サイレースは静注もある。 持ち越し効果を起こす可能性はあり。 基本情報 ベンゾジアゼピン系睡眠薬で、中間型睡眠薬としては、以下の通りです。…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:リスミー

基本情報 短時間型睡眠薬として分類される。 向精神薬ではない。 高齢者には1回2mgまで。 基本情報 製品名:リスミー 一般名:リルマザホン塩酸塩水和物錠 効能・効果:不眠症、麻酔前投薬 短時間型睡眠薬として分類される。 リスミーも、ベンゾジアゼピン系…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:エバミール、ロラメット

基本情報 短時間型睡眠薬として分類される。 代謝にCYPが関与しない。 高齢者には1回2mgまで。 基本情報 製品名:エバミール、ロラメット 一般名:ロルメタゼパム錠 効能・効果:不眠症 短時間型睡眠薬として分類される。 エバミール、ロラメットもレンドル…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:レンドルミン

基本情報 ハルシオンほどではないが、半減期が短く、短時間型である。 レンドルミン錠とレンドルミンD錠の2種類ある。 筋弛緩作用は比較的弱い。 基本情報 製品名:レンドルミン錠/D錠 一般名:ブロチゾラム錠/口腔内崩壊錠 効能・効果:不眠症、麻酔前投…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:ハルシオン

基本情報 半減期が短く、超短時間型である。 高齢者には少量から投与を開始する。 CYP3A4阻害薬と併用禁忌である。 基本情報 製品名:ハルシオン 一般名:トリアゾラム錠 効能・効果:不眠症、麻酔前投薬 半減期が短く、超短時間型である。 添付文書に以下の…

【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系睡眠薬:共通事項

超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型に分類される。 GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合する。 CYPとの相互作用に注意が必要である。 超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型に分類される。 ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、半減期により以…

【これだけは抑えておきたい】片頭痛予防薬

基本情報 デパケン(バルプロ酸) ミグシス(ロメリジン塩酸塩) インデラル(プロプラロノール) 基本情報 片頭痛の予防薬で代表的なものは以下の3つです。 ①デパケン(バルプロ酸) ②ミグシス(ロメリジン塩酸塩) ③インデラル(プロプラノロール) デパ…

【これだけは抑えておきたい】片頭痛治療薬:エルゴタミン製剤

基本情報 中等度~重度の急性期治療で、トリプタン製剤やNSAIDSで頻回に頭痛再燃が見られる場合は使用価値がある。 セロトニン5-HT1B/1D受容体を刺激及びアドレナリンα1受容体の部分アゴニスト活性を持つ。 副作用として、悪心が多く、妊婦には使用禁忌。 基…

薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛とは、頭痛発作が頻繁なために、トリプタン製剤などの急性期の治療薬を連日頻繁に使うことで、薬が効かなくなり、やがてその薬が原因で頭痛が誘発されることです。 ◆ポイント◆ ①原則として、薬物乱用頭痛が起きたら、急性期治療薬の服用を中止す…

【これだけは抑えておきたい】トリプタン製剤:アマージ

基本情報 アマージはトリプタン製剤の中では、最も半減期が長く、長時間作用型である。 追加投与は4時間あける。 生理周期に関わる片頭痛で使用されることがある。 基本情報 製品名:アマージ 一般名:ナラトリプタン塩酸塩 効能・効果:片頭痛 アマージはト…

【これだけは抑えておきたい】トリプタン製剤:レルパックス

基本情報 レルパックスはトリプタン製剤の中では、長時間作用型である。 追加投与は2時間あける。 HIVプロテアーゼ阻害薬と併用禁忌である。 基本情報 製品名:レルパックス 一般名:エレトリプタン臭化水素酸塩 効能・効果:片頭痛 レルパックスはトリプタ…

【これだけは抑えておきたい】トリプタン製剤:マクサルト

基本情報 マクサルト錠とマクサルトRPD錠の2種類がある。 効果発現はトリプタン製剤の中では早い。 追加投与は2時間あける。 基本情報 製品名:マクサルト錠/RPD錠 一般名:リザトリプタン安息香酸塩 効能・効果:片頭痛 マクサルト錠とマクサルトRPD錠の2種…

【これだけは抑えておきたい】トリプタン製剤:ゾーミッグ

基本情報 ゾーミッグ錠とゾーミッグRM錠の2種類がある。 効果発現はトリプタン製剤の中では比較的早め。 追加投与は2時間以上あける。 基本情報 製品名:ゾーミッグ錠/RM錠 一般名:ゾルミトリプタン製剤 効能・効果:片頭痛 ゾーミッグ錠とゾーミッグRM錠の…

【これだけは抑えておきたい】トリプタン製剤:イミグラン

基本情報 イミグランのみ、他トリプタン製剤と異なり、錠剤のほかに注射や点鼻液がある。 第1世代の薬剤であり、使用経験が豊富。注射薬は、片頭痛以外に群発頭痛にも適応がある。 追加投与の時間は剤形により異なる。 基本情報 製品名:イミグラン錠/注/キ…