胃疾患-治療薬

【目次】【これだけは抑えておきたい】胃疾患治療薬

◆プロトンポンプ阻害薬(PPI) 共通事項 オメプラール タケプロン パリエット ネキシウム ◆PCAB タケキャブ ◆酸分泌抑制薬 H2受容体拮抗薬 抗コリン薬 ◆胃粘膜防御因子増強薬 サイトテック 組織修復・粘膜保護薬 ◆機能性ディスペプシア(FD)治療薬 アコファ…

【これだけは抑えておきたい】機能性ディスペプシア(FD)治療薬:ガスモチン

基本情報 5-HT4受容体作動薬であり、消化管運動促進作用を示す。 一定期間投与後、症状が改善しているかどうかを評価する。 副作用は比較的起こりにくいが、肝機能障害がみられる可能性がある。 基本情報 製品名:ガスモチン錠/ガスモチン散 一般名:モサプ…

【これだけは抑えておきたい】機能性ディスペプシア(FD)治療薬:アコファイド

基本情報 機能性ディスペプシアの治療薬である。 コリンエステラーゼ阻害薬であり、消化管運動を促進させる。 食前に服用する。 心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は確認されていない。 基本情報 製品名:アコファイド 一般名:アコチアミド塩酸塩水和物 …

【これだけは抑えておきたい】胃粘膜防御因子増強薬(組織修復・粘膜保護薬)

基本情報 ムコスタやセルベックスは粘液分泌促進作用、粘膜血流増加作用、酸分泌抑制作用を示す。 アルサルミンは、併用薬によってはキレート形成する可能性があり注意が必要。 アルサルミンは、長期投与でアルミニウム脳症等が起こる可能性があり。 基本情…

【これだけは抑えておきたい】胃粘膜防御因子増強薬(PG製剤):サイトテック

基本情報 PGE1誘導体であり、PGを増加させることで、胃粘膜の防御因子を増強する。 適応は、NSAIDSの長期投与時に見られる胃・十二指腸潰瘍である。 妊婦には禁忌である。 基本情報 製品名:サイトテック 一般名:ミソプロストール錠 効能・効果:非ステロイ…

【これだけは抑えておきたい】酸分泌抑制薬:抗コリン薬

基本情報 ムスカリン受容体を遮断し、胃酸分泌を抑制する。 ガストロゼピン(ピレンゼピン)は、M1受容体を選択的に遮断する。 ガストロゼピン(ピレンゼピン)以外の非選択的抗コリン薬は、鎮痙薬として使用されることが多い。 基本情報 主な酸分泌抑制薬に…

【これだけは抑えておきたい】酸分泌抑制薬:H2受容体拮抗薬

基本情報 H2受容体を遮断することで、胃酸分泌を抑制する。 腎排泄型であり、腎機能低下時には注意が必要。 PPIが消化性潰瘍の第一選択薬だが、使用できない場合等に用いる。 基本情報 主なH2受容体拮抗薬は以下の通りです。 ・ガスター(ファモチジン) ・…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI:P-CAB):タケキャブ

基本情報 プロトンポンプに対し、カリウムイオン(K+)と競合し、胃酸分泌を抑制する。 他のPPIと異なり、酸による活性化を必要としないため、効果発現が速やかである。 タケプロンの改良版がタケキャブ。 基本情報 製品名:タケキャブ 一般名:ボノプラザン…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):ネキシウム

基本情報 オメプラールの改良版である。 オメプラールとの非劣性が確認されている。 腸溶剤である。 基本情報 製品名:ネキシウムカプセル 一般名:エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル 効能・効果: <ネキシウムカプセル10mg> ・胃潰瘍、十二指腸…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):パリエット

基本情報 主な代謝がCYPを介さないため、相互作用が少ない。 ピロリ菌の除菌パック製剤として、パリエット含有のラベキュア、ラベファインがある。 錠剤の規格は5mg、10mg、20mgがある。 基本情報 製品名:パリエット錠 一般名:ラベプラゾールナトリウム製…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):タケプロン

基本情報(内服) 基本情報(注射剤) カプセル剤とOD錠、注射製剤の3種類がある。 ピロリ菌の除菌パック製剤として、タケプロン含有のランサップがある。 1日1回投与で日中、夜間の胃酸分泌を抑制 基本情報(内服) 製品名:タケプロンOD錠/タケプロンカプ…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):オメプラール

基本情報(錠剤) 基本情報(注射剤) 錠剤と注射の2剤ある。 CYP2C19の遺伝子多型の差により、個体差が比較的大きい。 オメプラールの改良版がネキシウム。 基本情報(錠剤) 製品名:オメプラール錠 一般名:オメプラゾール腸溶錠 効能・効果: <オメプラ…

【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):共通事項

プロトンポンプを阻害することにより、胃酸の分泌を抑制する。 原則、胃潰瘍や逆流性食道炎は8週まで、十二指腸潰瘍は6週までの投与制限がある。 肝代謝で排泄され、遺伝子多型により効果には個人差はある。 プロトンポンプを阻害することにより、胃酸の分泌…