前立腺肥大症治療薬④:ザルティア
前立腺肥大症治療薬、最後はザルティアです。
◆ポイント◆
①PDE5阻害作用により、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
②心血管系障害に注意。
③単剤で対処療法での使用である。
①PDE5阻害作用により、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。
ザルティアは、PDE5阻害作用によりcGMP濃度が上昇し、その結果、血管が拡張することによって、下部尿路組織での血流や酸素供給量が増加します。その結果、尿道抵抗を軽減し、畜尿症状を改善します。
②心血管系障害に注意。
ザルティアは、他のバイアグラ等のPDE5阻害薬と同様、血管拡張作用を有するため 一過性の血圧低下があらわれる場合があります。硝酸剤やNO供与剤投与中の患者は禁忌であり、いくつかの心血管系障害を有する患者にも禁忌な薬剤です。
③単剤で対処療法での使用である。
ザルティアは、国内において他の前立腺肥大症治療薬と併用した際の臨床効果は確認されておらず、単剤での使用となり、対処療法での治療です。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。