【薬の疑問】なぜ、吸入薬は配合剤があるのか?
近年、気管支喘息やCOPDの治療において、吸入薬は配合剤がどんどんと増えてきて、選択肢の幅が広がりつつあります。COPDについては、2019年に3剤配合剤が登場しました。
喘息やCOPDの治療は、基本は吸入ステロイド薬や長期管理薬等でコントロールしていきますが、併用することも多くなります。そのため、何回も吸入する手間を省き、1回の吸入で完結できるようにと吸入薬の配合剤が開発されました。
基本的には、配合剤のパターンは、
・吸入ステロイド
・気管支拡張薬(LABA)
・気管支拡張薬(LAMA)
の3つの成分の組み合わせが多いです。
吸入ステロイド薬は、気管支の炎症を抑える働きがあります。気管支拡張薬については大きく分けて、LABAとLAMAというメカニズムが異なる成分が2つあり、両方が配合されているパターンもあります。
なお、吸入ステロイドは声枯れやカンジダ症、気管支拡張薬(LABA)は動悸、気管支拡張薬(LABA)は抗コリン作用の副作用等、含まれている成分によって起こりやすい副作用があり、注意が必要です。
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