【これだけは抑えておきたい】プロトンポンプ阻害薬(PPI):オメプラール
基本情報(錠剤)
製品名:オメプラール錠
一般名:オメプラゾール腸溶錠
効能・効果:
<オメプラール錠10>
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群
・下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
<オメプラール錠20>
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
・下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
基本情報(注射剤)
製品名:オメプラール注用20
一般名:オメプラゾールナトリウム水和物注射剤
効能・効果:
・経口投与不可能な下記の疾患:
出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍及び急性胃粘膜病変
・経口投与不可能なZollinger-Ellison症候群
錠剤と注射の2剤ある。
オメプラールは錠剤と点滴の2種類あります。もちろん、点滴であればすぐに効きますが、内服は効くのに時間がかかります。
また、基本的には経口投与が可能なら錠剤が投与されます。経口投与が不可能な場合で3日間までは高い止血効果があるため、注射剤が選択されます。ただ、注射剤は7日間までの投与です。
CYP2C19の遺伝子多型の差により、個体差が比較的大きい。
オメプラールは主にCYP2C19で代謝されますが、これは個体差が大きく、人によっては代謝に差が出てきて効果の出方が変わってきます。
オメプラールの改良版がネキシウム。
オメプラールは上記のように遺伝子多型の問題点があったため、オメプラールの改良版として開発されたのがオメプラールと同じアストラゼネカ社から開発されたネキシウムです。ネキシウムは、成分はオメプラゾールと同じですが、CYP2C19の影響が比較的少ない光学異性体のS体だけを取り出したものです。
~参考文献~
・オメプラール錠/注用添付文書
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
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