【これだけは抑えておきたい】胃粘膜防御因子増強薬(組織修復・粘膜保護薬)
- 基本情報
- ムコスタやセルベックスは粘液分泌促進作用、粘膜血流増加作用、酸分泌抑制作用を示す。
- アルサルミンは、併用薬によってはキレート形成する可能性があり注意が必要。
- アルサルミンは、長期投与でアルミニウム脳症等が起こる可能性があり。
基本情報
主な胃粘膜防御因子増強薬は以下の通りです。
・セルベックス(テプレノン)
・プロマック(ポラプレジンク)
・ガストローム(エカベト)
・ノイエル(セトラキサート)
ムコスタやセルベックスは粘液分泌促進作用、粘膜血流増加作用、酸分泌抑制作用を示す。
ムコスタやセルベックスはよく処方される薬です。ムコスタは、ロキソニンとセットで頓用で処方されるケースもあります。ムコスタもセルベックスもそこまで違いはありませんが、ムコスタは錠剤と顆粒、セルベックスはカプセルと細粒の剤形があります。また余談ですが、ドライアイ治療薬にムコスタ点眼液が販売されています。
アルサルミンは、併用薬によってはキレート形成する可能性があり注意が必要。
アルサルミンはニューキノロン系抗菌薬等と併用すると、アルサルミンのアルミニウムイオンと併用薬が不溶性のキレートを形成してしまい、消化管からの吸収を遅延または阻害します。そのため、併用薬を2時間以上あけるのがベストとされています。
アルサルミンは、長期投与でアルミニウム脳症等が起こる可能性があり。
アルサルミンは、長期投与によりアルミニウム脳症、ア ルミニウム骨症、貧血等があらわれるおそれがあるので、 定期的に血中アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリ フォスファターゼ等の測定を行うように、添付文書に記載されています。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver1. 2017.11
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