甲状腺機能低下症治療薬②:チロナミン
◆ポイント◆
①T3製剤である。
②初期用量から徐々に増量する。
③鉄剤やアルミニウム製剤とは併用注意である。
①T3製剤である。
チラーヂンはT4製剤で、体内でT3に変換されますが、チロナミンはT3製剤でそのまま作用を発揮します。そのため、チラーヂンに比べて効きは早いと言われています。
②初期用量から徐々に増量する。
チロナミンは、リオチロニンナトリウムとして、通常成人初回量は1日 5~25μgとし、1~2週間間隔で少しずつ増量します。 年齢、症状により適宜増減しますが、維持量は1日25~75μgで服用します。
③鉄剤やアルミニウム製剤とは併用注意である。
禁忌等の注意事項は、チラーヂンとほぼ同じです。チラーヂンの項では触れませんでしたが、チロナミンも鉄剤やアルミニウム製剤と同時に併用すると吸収が減少する可能性があり併用注意です。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。