薬物乱用頭痛
薬物乱用頭痛とは、頭痛発作が頻繁なために、トリプタン製剤などの急性期の治療薬を連日頻繁に使うことで、薬が効かなくなり、やがてその薬が原因で頭痛が誘発されることです。
◆ポイント◆
①原則として、薬物乱用頭痛が起きたら、急性期治療薬の服用を中止する。
②薬物乱用頭痛を防ぐために、頭痛薬の服用は月10日以内にする。
③主成分が単一の鎮痛薬の方が良い。
①原則として、薬物乱用頭痛が起きたら、急性期治療薬の服用を中止する。
日本頭痛学会の慢性頭痛の診療ガイドライン2013に以下の記載があります。 薬物乱用頭痛の治療の原則は主に次の3点です。
・原因薬剤の中止
・薬剤中止後に起こる頭痛への対応
・予防薬の投与
ただ、確立された治療法はないので、様子を見ながらになります。
②薬物乱用頭痛を防ぐために、頭痛薬の服用は月10日以内にする。
頭痛薬を月に10日以上飲んでいる人は、薬物乱用頭痛の可能性があることから、頭痛薬の服用は月10日以内にします。
③主成分が単一の鎮痛薬の方が良い。
主成分が複数配合されているものや鎮痛補助剤であるカフェイン(無水カフェインもしくはカフェイン水和物)が含まれているものは、より習慣化しやすいため、主成分は単一の方が良いです。
参考URL 日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2013 http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/gl2013/263-270_6.pdf