甲状腺機能亢進症治療薬②:チウラジール、プロパジール

甲状腺機能亢進症治療薬、続いてはチウラジール、プロパジール(プロピルチオウラシル)です。

 

◆ポイント◆

①一般的には、メルカゾールより効果は弱いと言われている。

②薬剤性過敏症候群が起こる可能性がある。

③妊娠時は、メルカゾール服用よりも良いかもしれない。

 

①一般的には、メルカゾールより効果は弱いと言われている。

メルカゾールもチウラジールもどちらも同じような薬ですが、一般的にはチウラジール、プロパジールはメルカゾールよりも効果自体は弱いと言われています。そのため、甲状腺機能亢進症にはまずはメルカゾールが使用されることが多いようです。

 

②薬剤性過敏症候群が起こる可能性がある。

チウラジールは服用により、初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので注意が必要です。メルカゾールに比べて全般的に副作用が多いと言われています。

 

③妊娠時は、メルカゾール服用よりも良いかもしれない。

しかしながら、メルカゾールでは妊娠初期に服用で、臍の異常等の副作用が起こったとあり、妊娠時はチウラジールの方が安全であると言われています。

 

上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。