【これだけは抑えておきたい】ベンゾジアゼピン系抗不安薬:ワイパックス

 

基本情報

製品名:ワイパックス

一般名:ロラゼパム

効能・効果:

 ・神経症における不安・緊張・抑うつ 

 ・心身症自律神経失調症、心臓神経症)における身体症候並びに 不安・緊張・抑うつ

 

半減期は中程度で、中時間型の薬剤である。

ワイパックス半減期は約12時間であり、こちらもコンスタン、ソラナックス等同様、中時間型のベンゾジアゼピン抗不安薬として分類されています。

 

代謝にはCYPが関与しない。

ワイパックス代謝はCYPが関与せず、そのままグルクロン酸抱合を受けます。そのため、薬物間の相互作用が他と比べて少なく、肝障害の患者や高齢者にも使いやすい薬剤です。

 

セルシン(ジアゼパム)より、抗不安作用が強い。

ワイパックスのインタビューフォームに下記の記載があります。

「・ロラゼパムは不安緊張症状、抑うつ症状にジアゼパムより優れている」

セルシン(ジアゼパム)は長時間型で半減期が長いですが、抗不安作用自体は、ワイパックスの方が強いようです。

 

~参考文献~

ワイパックス添付文書

ワイパックスインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2017.10

ver2. 2020.2

 

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