【これだけは抑えておきたい】躁うつ病治療薬:四環系抗うつ薬
基本情報
現在使用されている四環系抗うつ薬は以下のような種類があります。
・ルジオミール(マプロチリン)
・テシプール(セチプチリン)
脳内α2受容体遮断作用あるいはノルアドレナリン再取り込み阻害により効果を示す。
四環系抗うつ薬のうち、テトラミドやテシプールは主に脳内α2受容体遮断(自己受容体遮断)作用、ルジオミールはノルアドレナリン再取り込み阻害により、抗うつ効果を示します。
副作用は三環系抗うつ薬より比較的軽い。
四環系抗うつ薬は、抗コリン作用の副作用がありますが、その程度は三環系抗うつ薬に比べたら軽いです。
テトラミドは心血管系への影響が少ないと言われています。
効果発現がやや早い。
四環系抗うつ薬は、三環系抗うつ薬等に比べると、効果発現時間はやや早いと言われています。ただ、効果自体は三環系抗うつ薬に比べたら弱いです。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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ver2. 2020.2
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【これだけは抑えておきたい】躁うつ病治療薬:アモキサン
基本情報
製品名:アモキサン
一般名:アモキサピン
速効性の三環系抗うつ剤である。
アモキサンは第2世代の抗うつ薬に分類され、三環系薬剤ですが、投与開始後 4~7 日以内に、多くの症例で効果が認められた報告があり、速効性を持ちます。既存の三環系抗うつ剤に比べて、抗コリン作用の副作用が軽度であると言われています。
D2受容体遮断作用がある。
アモキサンは、セロトニンやノルアドレナリン再取り込み阻害作用以外に、ドパミンD2受容体遮断作用があります。すなわち抗精神病薬と同じような効果があるため、統合失調症のような精神症状を併せ持つうつ病(妄想性うつ病)にも有効です。
カプセル剤と細粒がある。
アモキサンは、剤形としてカプセル剤と細粒がありますが、錠剤はありません。現在のところ、他の三環系抗うつ薬も併せて錠剤がないのはアモキサンのみです。
~参考文献~
・アモキサン添付文書
・アモキサンインタビューフォーム
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
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【これだけは抑えておきたい】躁うつ病治療薬:三環系抗うつ薬
基本情報
三環系抗うつ薬は、代表的な薬剤は以下の通りです。
・トフラニール(イミプラミン)
・トリプタノール(アミトリプチリン)
・ノリトレン(ノルトリプチリン)
etc
セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込み阻害作用により抗うつ効果を示す。
三環系抗うつ薬は、セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害することにより、精神状態を賦活化させ、抗うつ効果を示します。
ただ、H1受容体や、α1受容体も拮抗作用があり、副作用が比較的多く、過量服薬で危険性が高まると言われています。
遺尿症や夜尿症にも適応がある。
トフラニールやアナフラニールは遺尿症に、トリプタノールは夜尿症にも適応があり、抗うつ剤とは違う使われ方をする場合があります。
抗コリン作用による副作用に注意が必要である。
三環系抗うつ薬は、抗コリン作用を持つため、緑内障や尿閉の疾患がある患者には使用禁忌です。また、口渇や排尿障害、便秘等の副作用に注意が必要です。
使い分け
アナフラニールは錠剤の他に点滴静注も可能です。ノリトレンは、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用があるため、意欲低下に使用されます。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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