【これだけは抑えておきたい】炎症性腸疾患治療薬:ペンタサ、アサコール、リアルダ
ペンタサはエチルセルロースでコーティングした腸溶剤である。
ペンタサは、腸溶剤ですが、小腸から大腸まで全域でメサラジンが放出されます。そのため、ペンタサは潰瘍性大腸炎だけではなく、小腸病変のクローン病にも効果があり適応があります。
アサコール、リアルダはpH7以上でメサラジンを放出するpH依存型放出調節製剤で、主に回腸末端から大腸全域にメサラジンを放出する。
アサコールは、回腸末端から大腸などpH7以上になってはじめてメサラジンが放出されるようになります。そのため成分としてはペンタサと同じですが、クローン病には適応がなく潰瘍性大腸炎のみになります。
ペンタサは小児にも適応がある。
ペンタサは剤形としても錠剤や顆粒、注腸や坐剤がありますが、アサコール・リアルダは現時点では錠剤のみです。ペンタサは小児にも適応がありますが、アサコール・リアルダは小児に対する安全性が確立しておらず、適応がありません。
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
-----
ver1. 2017.12
ver2. 2020.2
↓ブログランキングに参加していますので、よかったらポチッと押していただけますと幸いです。