【EBMと治療薬】糖尿病

■ビグアナイド系製剤

・メトホルミンの適正使用に関するRecommendationがアップデート。

 https://www.nittokyo.or.jp/uploads/files/recommendation_metformin_190805.pdf

 高齢者だけでなく、比較的若年者でも少量投与でも、腎機能障害患者などの特徴を有する患者で、乳酸アシドーシスの発現が報告されていることに注意

 まず、経口摂取が困難な患者や寝たきりなど、全身状態が悪い患者には投与しないことを大前提とし、以下の事項に留意する。

  腎機能障害患者、脱水、シックデイ、過度のアルコール摂取

 

 

■SGLT2阻害剤

 ・ダパグリフロジン

①DAPA-HF試験の探索的解析結果。

 HFrEF患者にダパグリフロジンの投与は2型糖尿病に関わらず、心不全増悪や心血管死のリスクを有意に低下した。(PMID:32219386)

②第Ⅲ相DAPA-CKD試験。

 2型糖尿病に関わらず、慢性腎臓病患者においてSGLT2阻害剤としてはじめて有益性を示した。

 

 

■GLP-1製剤

・経口GLP-1製剤(Rybelsus 一般名:セマグルチド)が欧州で承認。

 世界初の唯一の経口投与可能なGLP-1受容体作動薬。

 PIONEERの10試験の結果より。