【これだけは抑えておきたい】インフルエンザ治療薬:タミフル
基本情報
製品名:タミフル
一般名:オセルタミビルリン酸塩カプセル/ドライシロップ
効能・効果:A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防
インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ(NA)を阻害する。
タミフルは、ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬と呼ばれます。インフルエンザウイルスの増殖サイクルに必要な酵素であるノイラミニダーゼ(NA)を阻害することにより、ウイルスの増殖を抑えます。
タミフルはA型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防に有効な世界初の経口のインフルエンザ治療薬です。
1日2回、5日間経口投与する。
タミフルは内服薬です。1日2回、5日間連続で服用します。
また、タミフルはインフルエンザの予防にも適応があります。成人には1日1回、7~10日間、また小児には1日1回10日間内服します。ただ、予防に用いる場合には、基本はまずはワクチンによる予防であり、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である高齢者(65歳以上)等を対象としています。
カプセル剤とドライシロップがある。
タミフルには、剤形としてカプセル剤とドライシロップの2剤あります。小児にも体重に応じて、また腎機能低下時にも用量が調節できやすい利点があります。
症状発現から2日以内に使用を開始する。
タミフルをインフルエンザの治療に用いる場合、インフルエンザの症状が現れてから2日以内に使用を開始します。症状が現れてから、48時間以降に使用しても効果が期待できません。
また、タミフルをインフルエンザの予防に用いる場合は、インフルエンザウイルスの感染症の患者に接触後2日以内に使用を開始します。症状が現れてから、48時間以降に使用しても効果が期待できません。ちなみに、予防効果は、服用している期間のみ持続します。
異常行動について
インフルエンザ治療中の異常行動については、下記の記事に詳しく書いておりますので、ご参照ください。
~参考文献~
・タミフル添付文書
・タミフルインタビューフォーム
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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