【これだけは抑えておきたい】炎症性腸疾患治療薬:サラゾピリン

 

基本情報

製品名:サラゾピリン

一般名:サラゾスルファピリジン錠/坐剤

効能・効果:潰瘍性大腸炎、限局性腸炎、非特異性大腸炎

 

スルファピリジンと 5-アミノサリチル酸(5-ASA)の酸性アゾ化合物であり、大腸の腸内細菌により分解される。

サラゾピリンは、ペンタサやアサコール等とのメサラジン製剤と異なり、プロドラッグであり、大腸病変に有効になるようになっています。

 

5-アミノサリチル酸(5-ASA)が治療活性を示す。

上記で記載のように、サラゾピリンはプロドラッグであり、腸内細菌によってスルファピリジンと 5-アミノサリチル酸(5-ASA)に分解されますが、治療活性があるのは5-アミノサリチル酸(5-ASA)です。5-アミノサリチル酸(5-ASA)は大腸の粘膜下結合組織に対し親和性を示して、大腸で抗炎症作用を示します。

 

錠剤と坐剤がある。

サラゾピリンは元々錠剤しかありませんでしたが、サラゾピリン錠剤服用が無効である症例に対して、サラゾピリン坐剤が有効であった例が報告され、サラゾピリン坐剤が後から販売されるようになりました。現在では2種類販売されています。

 

~参考文献~

・サラゾピリン添付文書

・サラゾピリンインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2017.12

ver2. 2020.2

 

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