【これだけは抑えておきたい】インフルエンザ治療薬:ラピアクタ
- 基本情報
- インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ(NA)を阻害する。
- 1回の点滴静注で治療が可能である。
- 予防投与の安全性は確立されていない。
- 腎機能低下時は用量調節が可能。
- 症状発現から2日以内に使用を開始する。
- 異常行動について
基本情報
製品名:ラピアクタ
一般名:ぺラミビル水和物注射液
効能・効果:A型又はB型インフルエンザウイルス感染症
インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ(NA)を阻害する。
ラピアクタは、ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬と呼ばれます。インフルエンザウイルスの増殖サイクルに必要な酵素であるノイラミニダーゼ(NA)を阻害することにより、ウイルスの増殖を抑えます。
1回の点滴静注で治療が可能である。
ラピアクタは通常、1回の点滴静注で治療します。点滴静注することで確実に血中へ移行するため、内服や吸入が困難な重症例の患者にも投与が可能です。
通常、成人にはぺラミビルとして1回300mgを15分以上かけて静脈注射します。
また、症状に応じて複数回投与することも可能です。
複数回の投与は、体温などの症状から継続が必要と判断された場合に行われます。なお、3 日間以上継続して注射した経験は限られています。
予防投与の安全性は確立されていない。
ラピアクタは現時点では、予防投与における有効性及び安全性は確立していません。そのため、添付文書の警告にもその旨が記載されています。
腎機能低下時は用量調節が可能。
ラピアクタは腎排泄型薬剤です。そのため、腎機能が低下したときは用量を調節します。注射製剤ですので用量調節が可能です。
症状発現から2日以内に使用を開始する。
ラピアクタは、インフルエンザの症状が現れてから2日以内に使用を開始します。症状が現れてから、48時間以降に使用しても効果が期待できません。
異常行動について
インフルエンザ治療中の異常行動については、下記の記事に詳しく書いておりますので、ご参照ください。
~参考文献~
・ラピアクタ添付文書
・ラピアクタインタビューフォーム
※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。
※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。
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