【これだけは抑えておきたい】便秘治療薬:グーフィス

 

基本情報

製品名:グーフィス

一般名:エロビキシバット水和物錠

効能・効果:慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

 

胆汁酸トランスポーター阻害剤である。

胆汁酸は、大腸の胆汁酸受容体(TGR)に結合すると、大腸管腔内に水分や電解質を分泌させ、消化管運動を亢進させると言われております。

グーフィスは、回腸の上皮細胞に発現している胆汁酸トランスポーター(IBAT)を阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することで、大腸腔内流入する胆汁酸の量を増加させ、便秘症を改善します。

 

薬剤性および症候性の便秘に対する使用経験はない。

効能効果に関連する使用上の注意として、「薬剤性及び症候性の便秘に対する使用経験はない。」との記載があります。

上記の便秘に対して、禁忌ではないですが、原因疾患の多様性やその治療に使用される薬剤が有効性及び安全性の評価に大きく影響することが推測され、国内臨床試験の対象からは除外されたためです。

 

1日1回10㎎を食前に経口投与する。

胆汁酸は食事により、十二指腸に放出されます。そのため、グーフィスの投与は食後ではなく、食前に設定されています。

また、1日1回投与ですが、特に時間帯については設定されていないため、いつでも服用可能です。

症状に応じて適宜増減ですが、1日の最高量は15mgまでです。

 

~参考文献~

・グーフィス添付文書

・グーフィスインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2020.2

 

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【薬の疑問】ヘリコバクターピロリ除菌治療後の効果判定は?

ヘリコバクターピロリ菌の除菌を薬で行ったあと、すぐには除菌できているかどうかを検査はしません。

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【目次】【これだけは抑えておきたい】胃疾患治療薬

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