【これだけは抑えておきたい】過敏性腸症候群治療薬:リンゼス

 

基本情報

製品名:リンゼス

一般名:リナクロチド錠

効能・効果:

 ・便秘型過敏性腸症候群

 ・慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

 

グアニル酸シクラーゼC受容体作動薬である。

リンゼスは、14個のアミノ酸からなるグアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体を活性化することで、細胞内のcGMP濃度を増加させ、腸管分泌及び腸管輸送能を促進し、ストレスや大腸炎によって引き起こされる大腸痛覚過敏を抑制し、便秘症に効果を発揮します。

 

1日1回食前に投与する。

リナクロチドを食後に投与すると、食前投与した時に比べて、反復投与による薬力学的な変化(便形状スコア、排便頻度及びいきみの重症度スコアの変化)が大きく、下痢(軟便を含む)の発現率が高いことが示されており、食前に投与します。

 

体内にほとんど吸収されない。

リンゼスは腸管粘膜に作用し、体内にはほとんど吸収されません。

そのため、BA(バイオアベイラビリティ)は低いと予想されます。

 

~参考文献~

・リンゼス添付文書

・リンゼスインタビューフォーム

 

※上記内容は記載時点での情報です。情報を使用する際は、最新の添付文書等で常に確認してください。

※上記内容は、個々の治療方針や治療指針を促すものではありません。治療については必ず医療機関でよくご相談ください。

 

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ver1. 2020.2

 

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【目次】【これだけは抑えておきたい】腸疾患治療薬

◆便秘治療薬

 下剤共通事項

 大腸刺激性下剤①(プルゼニド、センナ、アローゼン、アジャストA)

 大腸刺激性下剤②(ラキソベロン、テレミンソフト)

 酸化マグネシウム

 アミティーザ

 グーフィス

 

◆整腸剤

 ビオフェルミン、ラックビー、ミヤBM

 

止瀉薬

 ブスコパン、ロペミン

 

過敏性腸症候群治療薬

 ポリフル、コロネル

 セレキノン

 イリボー

 リンゼス

 

◆炎症性腸疾患治療薬

 共通事項

 ペンタサ、アサコール、リアルダ

 サラゾピリン